宝塚徒然なるままに

観劇の感想やら何やら宝塚について書き綴ります

大劇場 宙組公演 シェイクスピア/HOT EYES!! 感想

先日観劇して参りました宙組公演シェイクスピア/HOT EYES!!

いや~良かった!ほんと良かった!そしてめちゃくちゃ楽しい3時間でした。

お芝居もショーも良くて感想を書くととても長くなりそうなので今日は全体的な感想を。

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まず元々私この作品はパスする予定でした。

そりゃ、まぁ様および宙組のシュッとしたイケメン軍団を拝みたかったしみりおんの美声を生で堪能したい気持ちは山々でした。しかし先月は忘年会にUSJ、今月末には東京から友達が遊びにきてステージスタジオで宝塚メイクをして写真をバシャバシャと撮って頂きその後はビックエコーの宝塚ルームでカラオケざんまい寿司ざんまいと大変素晴らしすぎる予定が入っており、と同時に破産の足音が聞こえてきたのであります。

もう涙を呑んでパス。エリザベートはなんとしてでも観に行くからな!たとえどんな手を使ってでも....!と固く心に誓ったのですが、まぁ入ってくるわ入ってくるわtwitterから宙組の評判の良さが!

こういうのってだいたい良い意見ばかりじゃなくてたまに「これはちょっと...」みたいな意見をチラっと見かけるじゃないですか。「ショーは楽しめたけど」とか配役がどうのこうのとか。でも今回の公演の感想でそういうのを全然見かけなくて!(当社比)

みんな口を揃えてお芝居もショーも楽しかったと。ストーリーもかなり良かったと!大満足でツイートされている。

もうそんな好評だったら段々気になってくるじゃないですか。それが人の心ってもんじゃないですか。

(まB席ぐらいなら良いかな、えへへ)と財布のヒモが緩くなるのは自然な流れなわけです。そして早速オンラインで行きたい日の座席検索をする私。(B席良いの残ってない...)A席は元々そんな好きじゃないし当日券並ぶ気力もない。そして目に飛び込んできた2階1列どセンターの空席。

もう息をするかのように自然にポチったよね。それが人の心ってもんじゃないですか?え?

まぁそんなわけで破産の足音が倍速で近づいてきた訳なんですけど、結果観に行って本当に良かったなぁとひしひしと感じた公演でした。

 

まずお芝居。もうストーリーは言わずもがな。評判通りとても良い!ちょっぴり泣けてちょっぴり笑える。このバランスが非常に良い。親子愛あり、夫婦愛あり、友情あり、仕事にかける情熱あり。ラストも良し。これですよこれ!こういうのが観たいんですよ。暗すぎる、シリアスすぎる作品はちょっとしんどいし逆に吉本新喜劇みたいになりすぎても困る。良い意味であまり難しい事は考えず感動を得られ気持ちよく帰れる。私が宝塚に求めるのはこれだ!って笑いと涙の黄金比のツボをガシガシ押さえられまくりでした。

そして宝塚でおなじみのロミオとジュリエットや夏の夜の夢の場面が登場してちょっぴりお得な気分になるのも嬉しいところ。せいこさんとコマさん&まぁ様みりおんのロミジュリ。バルコニーの場面素敵です。そして一瞬登場したPUCK。何あれめっちゃ可愛かったぞ!ぴょんぴょんしてた。そういうのも楽しみながら観れるのもツカオタのツボをぐいぐい押してくるし、シェイクスピア好きの人のツボもグイグイ押していた事でしょう。私はほぼ宝塚でしかシェイクスピアの作品に触れてないのであまり細かいパロディやオマージュは気付かなかったけどパンフレットの作品紹介で(そうかあのキャラはこの物語から)とか色々考えたりできたので。

そういえばパンフレット、今回からちょっとだけ変わったので必見ですぞ。シェイクスピアの作品解説もあるしミニアンケートみたいなのあるし。なにより表紙のまぁ様がかっこいいの何のって。

 

あと衣装ね!すごく素敵。特に祭りの場面。PUCKを思わせる森の場面にパステルカラーのひらひらドレスと花冠を被った宙娘達。男も女も花冠。可愛い!可愛いのであります!謎のカラフルなヒモを引っ張りクルクル踊る宙組生さん達は森の妖精さんのお祭りかな?と思うくらいに可愛かった...!宙組...ばん...ざい....!

特にこの場面のみりおんのお衣装と金髪アレンジ鬘はその中でもとびっきり可愛いのでオペラ泥棒注意です。その他、貴族、女官、兵士達の衣装もヨーロッパヨーロッパしててまさに宝塚だし、かと思えばまぁ様の皮衣装は斬新ながらもカッコいいし何より美穂さんのエリザベス一世陛下!完全に教科書で見た事あるやつ!圧倒的オーラ!あーあのドレスの裏ってこんなんなってるんやとかめっちゃオペラ駆使した。

 

ストーリーは途中まで少しヒヤヒヤなんだけど最後にその緊張が一気に緩和する笑いどころ!キャラクター達みんな個性的で憎めません。愛しい。

 

次にショー。これもすごく賑やかで楽しかったし舞台特有の(なんだこれは?)って置いてけぼりになってしまう謎の場面もあんまりなかったので良し!しょっぱなからクライマックステンションマックス!なんせ初めから大階段がずっとあるから!でもごく自然に鎮座しておられて途中まで気付かなかった。(あ。そうだ大階段あるんだった)ぐらい自然に鎮座しておられた。

銀橋から花道までズラーと並ぶ宙組生一同は圧巻!すごく迫力あってこれはセンター席取っておいてほんと良かったと思いました。客席降りもあり劇場中がホットホットしてた。まさにお正月公演。盛大であった。

 

すっごく長くなってしまったのですが、しかもお芝居書きすぎてショーはさらっとしか書けてないんですが、まとめるとこれはお芝居もショーもとても楽しめたし、ストーリー、衣装、華やかさなど初観劇、初宝塚の人にもとても向いているおすすめの公演だなと思いました。

あ、あと勿論お歌も最強ですよ!みりおん、美穂姉さん、そしてまぁ様。まぁ様を下手って思った事全然ないけど今までよりもすごく良くなっていた!

目も耳も感情も幸せな公演です。

 

ちなみにこの公演のデザート、オーツケーキ。アーモンドクリームとダークチェリーにオートミールを使用したサクサク生地をのせた焼き菓子です。

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あまーーーーーーーーーーーーーい!甘すぎるよ小沢さんって言ってしまいそうなほど甘かった。でも美味しい。甘さがじんわり染みこんだスポンジに生クリームやチョコレートはとっても甘いのですが、お芝居の後のほんわか幸せな気分とこれから始まるショーの楽しみな気持ちの時に補給すると幸福感倍増です。甘いもの好きにお勧め。400円也。

 

長くなったので次回はお芝居、ショー分けて感想書こうと思います。

お読みいただきありがとうございました。

 

月組 龍真咲 退団発表

舞音ムラ千秋楽を迎え、もう一度舞音の感想を書きましょうかなと思っていた矢先に入ってきたまさお退団のニュースである。

もうそろそろかもなぁとも思っていたしフラグもちらほら立っていたがやはりオフィシャルに発表されると衝撃を受ける。とても寂しい。

4年半、8作のやや長期。

長期政権には二つあり、さすがにもうそろそろ空気読んでくれないかなぁって人と、いやまだもうちょっとこの人率いる組で観たい!と思う、長期政権を感じさせない人がいる。完全に好みによる問題なんだろうけど私の中でまさちゃぴコンビはまさに後者であった。

私は特に月担でもないし組担当はないけれど、そういえば月組は今までの観劇歴で一番多い。オリジナル脚本で駄作ぽい匂いがしても月組なら観に行ってみようかなと思わせる何かがこの組にはあった。

月組は作品ごとに新しい面を見れるというかみんなのキャラがきちんとあって新鮮だった。それにまさお率いる月組は明るい。

あれほど「キラキラ」「きゅるるん」という単語が似合うトップっていただろうか。

2回ほど舞台にかなり近い席で観てまさおのウィンクを喰らった事があるが、ウィンクってほんとに「バチン☆」って音するんだなって思った。実際に音は鳴ってないんだけどこれほど「バチン☆」という音が似合うウィンクは見た事がない。

そしてあれだけ斬新な衣装というか仮装を身に纏ってファンを喜ばせたのも後にも先にもまさおだけではないだろうか。

黄色の全身タイツ、出待ちのハロウィンのコスプレ、亀...。

でもこれって本当にファンや宝塚を心から愛してないとできないと思う。

まさおの演技や歌は「まさお節」と呼ばれる程クセや特徴があって賛否両輪あるけど、私も後で思い返したりライブCD聴いて思わず赤面したりツッコミ入れたくなる時あるけど、1789の拷問シーンはさすがにちょっと笑っちゃったけど、それでもまた観たいと思ったのは彼女や組子がいつも楽しそうで観ているこっちも楽しくていつも元気を貰えたから。

 

退団会見で「こんなにワガママで自由奔放でタカラジェンヌらしくない私」と言っていたけれど、まさにその通りの人だったと思う。だからこそ愛されエネルギッシュで常に新鮮だった。

退団理由の結婚準備についてもまさおなら本当にやりかねないと思わせるし、まさおだから言えそうな冗談とも思える。

これから月組がどう変わっていくのか、月組だけじゃなくて他の組も全体的にガラッと変わりそうでとても気になるけれど、最期のNOBUNAGAで思いのままに舞台に立つまさおを今から楽しみにしている。

 

月組「舞音-MANON-」率直な感想

月組公演「舞音」についての感想を書き綴りました。初めて観劇の感想というものを書いてみました。

壮大なネタバレと「ん?」と引っ掛かった事も書いているので、まだ観劇してない方やストーリーに大満足だった方は読み進めない事オススメします。

 

舞台はすごく美しくて、スコールや水の音などベトナムの熱気がムワっと伝わってきそうな空気感。竹を使った装置やランタンの演出、水の精霊達も神秘的で、この繊細で美しい舞台は女性クリエーター達が集結したからこそ作り出せた物なんだろうなぁと思いました。

そして海軍服に身を包んだ月男達。軍服祭りじゃー!とその着こなしも様々でエリート達はビシッと、マルセルまゆぽんの乱れた着こなし。革命分子あーさ。悪いたまきち。悪いソフト帽マギーさん。はぁみんなイケメンすぎて辛い。そんな月男達にアオザイ黒髪のちゃぴ。美弥るりの床ドンからのゴロゴロとまさちゃぴのベッドシーン。ちゃぴの生腹。。。

もう書けばキリがないのですが、やはり月組は美の暴力団です、はい。舞台も出演者達も美しすぎて福眼でした。

しかしそんな福眼公演は所々「ん?」と気になる所があり、未消化の部分も出てきてしまって、舞台はとっても美しかったんだけどなんだかちょっとモヤモヤが残ってしまった。。。というのが観劇直後の正直な感想でした。

なんというか全体的にちょっと描写不足だったような気がするのです。

例えば一番気になるのが、舞音がいつからシャルルを愛し始めたのかがよく分からなかった。夜行列車の時はたぶん気まぐれで(パンフのちゃぴのコメントも「始めはシャルルの事など気にしてなかった舞音ですが」って書いてるし)じゃぁ、いつから?なんで?決め手は?という所をもうちょっと描いてほしかった。

シャルルに「あいつは高級娼婦」呼ばわりされた後、後を追って「私とても傷ついた」って言ってる時にはもう好きになってたのかな?何を思っていたのだろう?今までは容姿だけでチヤホヤされてきたけどシャルルは真っ直ぐに私を愛してくれた、「教えてよ愛を」って歌ってたし彼なら愛を知れると思ったのかな?それともこの時点ではただ単にもう体を売るのは嫌だし若いイケメンの方がいいや♪って思ってたりして。え、でもそうだったとしてもよく分からない。だってシャルルも他の男達と同様、舞音の中身よりは外見での一目惚れだったしとんでもない金持ちでもないし何より彼の愛、若干暴走気味だぞ。いきなりビンタしたし。

そう、ベッドシーンの後のビンタがちょっと唐突すぎて。舞音自身が「あなたとは一夜限りの遊びだったしパトロンが待ってるから」って言ってからのビンタなら分かるけどクリストフやクオンに「あいつはそういう女だ」って言われただけで着替えて出てきた何も言ってない舞音にいきなりビンタってアンタ!こらシャルル!これじゃただのすぐに手をあげるクズ男じゃないか。

その辺にシャルルの突然本能のままに暴走してしまう所が現れてるのかもしれないけど、もうちょっとひと悶着あってもよかったのではないかなーと思いました。

何より舞音の、自由奔放で男達の間を蝶のように飛び回るという小悪魔的な要素があまり感じられなかった。確かに可愛くて華があってそりゃ沢山の男にチヤホヤされますわなって感じなんだけど、この舞台上で実質飛び回ったのはまゆみさんパトロンとシャルルのみ。「次々と男達の間を飛び回っているんだ」っていう説明台詞だけじゃなく、もうちょっと舞音のせいで振り回されて不幸になった男達やそのエピソードを聞いてみたかった。なんならシニョールドンファンみたいに過去の男達を登場させるか。まぁそれは冗談だけども。

だから舞音、むしろ素直で良い子じゃないかって印象の方が強かったかな。金持ちまゆみさんパトロンとの生活よりもそんなシャルルと僻地で生活を選択した決め手が薄くて、結婚後も舞音が何か企んでるのでは、何かしでかすのではと思って観てたけど特に何も起こることはなく結果良い妻だった。

パーティを中止しろと言われれば怒る事なく我儘言わなかったしむしろメンヘラと化したシャルルの相手してあげてたし。歌まで歌ってあげてたし。

それに舞音と暮らすにはかなりのお金がかかるっていう設定もあまり伝わってこなかった。シャルルに宝石をねだったり他の軍人と浮気するような描写でもあればシャルルが違法な事に手を染めざるを得ない状況も異常な束縛も召使からの反感ももっと説得力が増す気がするのだけども。

そういうのがなかったから最後は宝石強奪も見逃してあげたのに恨みを買われ濡れ衣まで着せられてボロボロになって被弾して舞音めっちゃ可哀想、でも愛に目覚めて愛する人の腕の中で安らかに眠れてよかったねみたいな何か舞音をどう見たらいいのか分からない、小船の場面は良かったけど舞音をどう描きたかったのかよく分からない、そんな感想になってしまった。

あとパンフレットの舞音の名前、あれは絶対に本名を書かなければいけない決まりでもあるのかな?書くとしても最期の場面の所だけにしてほしかったかな。。観劇前に目を通してしまったので、シャルルが「君の本当の名前は?」の台詞に(リエンやで)、最期の「リエン...私の本当の名前よ」に(うん、知ってた)と感動しながらも微妙に心の中でツッコミを入れてしまい、シャルルが初めて舞音の名前を知る感動がちょっと薄れてしまった。。。

 

うーん、まぁ色々書いてしまいましたが舞台はとても美しかったし、まだ1回しか観てないのでこんな感想です。

2回3回と観るうちに見る所や考え方が絶対変わってくる作品だと思うので、また改めてじっくりと観たいなぁと思いました。